「会社員だけど副業を始めたいけど、開業届って必要なの?」
会社員が副業をする際に、開業届の提出は必要かどうか迷う方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、副業の内容によっては開業届の提出が必要になる場合があります。
この記事では、会社員の副業における開業届の必要性、提出しない場合のリスク、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。
開業届とは?
開業届とは、事業を始める際に、税務署に提出する書類です。事業の種類や規模に関わらず、事業を開始した日から1ヶ月以内に提出することが義務付けられています。開業届を提出することで、事業者として正式に認められ、税務上の優遇措置を受けられる場合があります。
副業で開業届が必要なケース
副業で開業届の提出が必要になる主なケースは以下の通りです。
- フリーランスとして仕事をする場合:ライター、デザイナー、プログラマーなど、個人事業主として仕事をする場合は、開業届の提出が必要です。
- 売上がある場合:副業で一定の売上がある場合は、開業届の提出が必要です。売上は、収入から経費を差し引いた金額です。
- 法人と取引がある場合:副業で法人と取引がある場合は、開業届の提出が必要です。
- 特定の資格が必要な副業の場合:不動産仲介業や金融業など、特定の資格が必要な副業では、開業届の提出が必要になる場合があります。
副業で開業届を提出しない場合のリスク
副業で開業届を提出しないことは、一見、面倒な手続きを回避できるようにも思えます。しかし、実際には様々なリスクが潜んでいます。
- 税務上のペナルティ:税務申告をせずに、収入を得ていると、税務上のペナルティが課せられる可能性があります。
- 事業の信用失墜:開業届を提出していないと、事業の信用が失墜し、取引先から信頼を得られない可能性があります。
1. 税務上のペナルティを受けるかも?知らぬ間に高額な追徴税が発生する可能性も
開業届を提出せずに副業を行った場合、最も深刻なのが税務上のペナルティです。
税務申告をせずに収入を得ていると、申告漏れとみなされ、追徴税に加え、延滞税も課せられる可能性があります。
例えば、年間100万円の収入があった場合、申告漏れにより数十万円の追徴税が発生することも考えられます。さらに、申告期限を過ぎていると、延滞税も加算されるため、負担はさらに大きくなってしまいます。
2. 事業の信頼性を損ねるかも?取引先からの信頼を失い、ビジネスチャンスを逃す可能性も
開業届を提出していないことは、取引先から信頼を得られない可能性につながります。
特に、法人との取引においては、開業届の提出は取引条件として求められるケースも多いです。
開業届を提出していないことで、取引先から「信用できない」と判断され、取引を断られるケースも考えられます。また、取引先との関係が悪化し、将来的なビジネスチャンスを失う可能性も否定できません。
副業を始めるなら、開業届の提出をおすすめ
副業で開業届を提出しないことは、税務上のペナルティ、事業の信用失墜、社会保険料の負担、法律違反など、様々なリスクを伴います。
副業を始める際は、これらのリスクを十分に理解し、開業届の提出を検討しましょう。
開業届の提出には、バーチャルオフィスの住所を活用することも可能です。「GMOオフィスサポート」などのサービスを利用することで、プライバシーを守りつつ一等地の住所を安価に借りることができますよ。
開業届を提出するメリット
副業で開業届を提出することは、一見、面倒な手続きのように思えるかもしれません。しかし、実は様々なメリットがあるのです。
- 税務上の優遇措置:開業届を提出することで、青色申告などの税務上の優遇措置を受けられる場合があります。
- 事業の信用向上:開業届を提出することで、事業の信用が向上し、取引先から信頼を得やすくなります。
- 事業の安定化:開業届を提出することで、事業の安定化につながる可能性があります。
開業届を提出することで、税金面、事業面、そして将来の安定性という3つの面で大きなメリットを得ることが可能になります。
1. 税務上の優遇措置が受けられる!節税対策は副業収入に直結します
開業届を提出することで、青色申告などの税務上の優遇措置を受けられる場合があります。
青色申告は、白色申告と比べて、65万円の控除を受けられるなど、税金の負担を軽減できる制度です。
副業で得た収入を効率的に管理し、節税対策を行うことで、より多くの収入を自由に使えるようになります。
2. 事業の信用度が高まる!取引先からの信頼を獲得し、ビジネスチャンスを広げる
開業届を提出することで、事業の信用が向上し、取引先から信頼を得やすくなります。
特に、法人との取引では、開業届の提出が取引条件として求められるケースが少なくありません。
開業届を提出することで、取引先から「きちんと事業を行っている」という印象を与え、取引成立の可能性を高めることができます。また、信頼関係を築くことで、将来的なビジネスチャンスに繋がる可能性も高まります。
3. 事業の安定化で長期的な収益確保も!将来を見据えた安定的な事業運営につながる
開業届を提出することで、事業の安定化につながる可能性があります。
開業届を提出することで、事業者としての立場が明確になり、将来的な事業計画を立てやすくなります。
また、税務申告などの手続きをきちんと行うことで、税務上のトラブルを防ぎ、安定した事業運営を行うことができます。
開業届を提出は副業の可能性を広げる!
開業届を提出することは、副業をスムーズに、そして有利に進めるために非常に有効です。税務上の優遇措置、事業の信用向上、社会保険料の負担軽減、事業の安定化など、様々なメリットがあります。
開業届を提出するデメリット
開業届を提出することには、確かにメリットも大きいですが、同時に、手続きの面倒さや税務申告の義務など、デメリットも存在します。
- 手続きが面倒:開業届の提出には、必要な書類の用意や手続きなど、一定の手間がかかります。
- 税務申告の義務:開業届を提出すると、税務申告の義務が発生します。
1. 手続きが面倒:必要な書類や手続き、どれくらい大変?
開業届提出に必要な書類
個人事業を開業する場合、基本的に必要な書類は「個人事業の開業届出・開業届出書」のみです。
ただし、開業する事業内容や状況によっては、以下の書類も必要になる場合があります。
- 青色申告承認申請書: 開業と同時に青色申告をする場合(推奨)
- 所得税の棚卸資産の評価方法・減価償却資産の償却方法の届出書: 青色申告で、開業時の棚卸資産の評価方法や減価償却資産の償却方法を選択する場合
- 事業開始等申告書: 消費税の課税事業者となる場合
- 賃貸契約書(写し): 事業所を賃貸する場合
- その他: 事業内容に応じて必要な許認可等
一見すると面倒臭そうなこのプロセス、各種サービスを活用することで負担を大きく軽減できます。ここでは筆者も活用した「freee開業」にフォーカスします。
freee開業を使うメリット
freee開業を使うことで、開業届出に必要な書類作成と提出をオンラインで完結できます。
主なメリットは以下の通りです。
- 書類作成が簡単: 必要事項を入力するだけで、開業届出に必要な書類を自動作成できます。
- 入力ミスを防げる: 入力内容に誤りがあれば、エラーメッセージが表示されるため、ミスを防ぐことができます。
- 郵送不要で提出可能: 作成した書類は、オンラインで提出できます(電子署名が必要です)。
- スマホやパソコンから手続き可能: 場所を選ばずに手続きできます。
- 無料: freee開業届は無料で利用できます。
通常のプロセスに比べて良い点
従来の開業届出は、税務署でもらうか、国税庁のホームページからダウンロードした書類に手書きで記入し、郵送または持参で提出する必要がありました。
freee開業届を利用することで、これらの手間を省き、簡単かつスピーディーに開業届出を済ませることができます。
- 法人設立の場合は、freee会社設立が便利です。
- 事業内容によっては、開業届以外の許認可申請も必要になる場合があります。
開業届後の税務申告:確定申告とその対処法
開業届を提出すると、個人事業主として確定申告をする義務が発生します。確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の事業の収入と経費を計算し、納めるべき税金を決める手続きです。
面倒に思える確定申告ですが、以下のポイントを押さえておきましょう。
確定申告の2つの方法:白色申告と青色申告
確定申告には、「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
- 白色申告: 比較的簡単に申告できますが、青色申告ほど節税メリットがありません。
- 青色申告: 複式簿記による記帳や決算書の作成など、複雑な手続きが必要ですが、様々な税制優遇措置を受けられます。
特に、青色申告における65万円控除は大きな節税メリットとなります。
開業届と同時に「青色申告承認申請書」を提出することで、青色申告を選択できます。
確定申告を楽にする方法
確定申告は、ご自身で行うことも、税理士に依頼することも可能です。
- 自分で確定申告をする場合:
- 国税庁のホームページや申告ソフト(freee会計やマネーフォワードクラウド確定申告など)を活用することで、申告手続きを簡略化できます。
- 会計ソフトと連携できるものが便利です。
- わからない点は、税務署の相談窓口や電話相談を利用できます。
- 税理士に依頼する場合:
- 専門知識を持った税理士が、申告書の作成から提出までを代行してくれます。
- 節税対策や経営に関するアドバイスも受けられます。
- 手数料はかかりますが、時間と手間を大幅に削減できます。
特に、以下のような場合は、税理士への依頼を検討しましょう。
- 事業の規模が大きく、会計処理が複雑な場合
- 時間的な余裕がなく、自分で確定申告を行うのが難しい場合
- 税務調査が不安な場合
- 節税対策について相談したい場合
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まとめ:副業における開業届の提出は慎重に判断しよう
この記事では、会社員の副業における開業届の必要性、提出しない場合のリスク、メリット・デメリットなどを解説しました。
副業で開業届の提出が必要かどうかは、ケースバイケースです。
自分の状況をよく理解し、税理士などに相談して、適切な判断をするようにしましょう。
開業届の提出には、バーチャルオフィスの住所を活用することも可能です。「GMOオフィスサポート」などのサービスを利用することで、プライバシーを守りつつ一等地の住所を安価に借りることができますよ。